どうにも、こうにも、落ち着かないのである。
経済人類学者の栗本慎一郎は、サルと人間を分けたのは「パンツ」であるということを発表した名著
「パンツをはいたサル」を上梓しているが、やはり、股間を意味なくぶらぶらさせる、という行為は人を不安にするものだ。
叶姉妹は部屋の中では全裸だと聞いたことがあるが、きっとホモサピエンスを超えた存在、
つまりバカなのだろう。
さて。
今回の「オシャる技術」のテーマは、パンツである。
そして、この「パンツ」において、私はどうしてもやってみたいことがあった。
それは、
戦後日本からずっと争われてきたであろうこの伝統的論争
トランクス派 VS ブリーフ派
ああ、もう、巷のファッション誌で何回見たよ、この企画。
「トランクス派?ブリーフ派?どっちがモテる?」
うるせーよ。くどいよ。どんだけ、ノン・クリエーティブな企画だよ。
今宵、ミズノンノがこの戦いに終止符を打ちます。
ミズノンノは早速電話によるマーケティング調査を開始した。
「突然だけど、君、「トランクス派?ブリーフ派?」」
「男のパンツで好きな色は何色?」
様々な角度からの質問を、計16人の女友達に投げかけてみた。
彼女たちはみな良い人で、突然の電話にも快く答えてくれた。
私が全裸だとも知らずに。
↑
変態
・・・それでは、
ミズノンノマーケティング調査の結果発表にうつりたいと思う。
「男性の下着、トランクス、ブリーフ、どちらが好みですか?」 トランクス派 14人 ・・・88%
どちらでも 2人 ・・・12% ブリーフ派 0人
・・・0%
「下着の色で何色が最も好みですか?」 黒 10人 ・・・63%
グレー 5人 ・・・31%
水色 1人 ・・・6%
「これだけはヤメて欲しい色は何ですか?」 白色 13人
(それ以外にも、紫、赤、豹柄などが挙がった) *できたらこの部分を円グラフなど、少し凝りたいところです。 |
結果、トランクス圧勝。
さらに、なぜブリーフがダメなのかも聞いてありますのでこちらを参考にしてください。
Q 「なぜブリーフはだめなのですか?」 「お父さんがはいていた」
「おじいちゃんがはいていた」
「ホモに見える」
「色々な意味で自慢してるみたい」
「はみ出てる毛が気になる。」
「ナルシスト」etc・・・
ちなみに、私の母親「水野育子」にも聞いてみた。
「突然で悪いんだけど、お母さんはブリーフとトランクス、どっちが好き?」
「そりゃあんた、トランクスだわ。」
「え? なんで?」
「だってあんた、トランクスには柄(がら)が
あるがね。柄があるから汚れが目立たんがね」
*柄(がら) ・・・ 模様のこと
育子もトランクス派だった――。
こういったわけで、今回の調査では、表面上はトランクス派が圧勝した。
しかし、だからといって
「下着はトランクスにしよう」
という結論はあまりに短絡的だ。
質問の答えを分析し、もっと根本的な「好み」を引き出す必要があると思う。
これは、女性が「言葉にするのが苦手な生命体」という点からも、左脳優位の男性の仕事だと思っている。
さて。
今回の質問で、私は分かりやすさを考えて「トランクス派」「ブリーフ派」とざっくり2つのカテゴリーに分けたが、実は、ブリーフ生地のトランクス(ボクサーパンツ)の存在がある。
当然、この点についても全員に質問したがトランクスはOKだけどボクサーパンツはNGという人はいなかった。
以上の結果から、次の結論が導かれる。
女性は、股間の「もっこり」を気にしていない。
なぜなら、ボクサーパンツは、ブリーフに負けず劣らず「もっこり」するからである。
それでは、どうして女性はこれほどまでに「ブリーフ」を嫌うのだろうか?
「ブリーフが嫌」そう言っていた女性の意見を包括して一言でいうと
「気持ち悪い(いやらしい)」
ということだった。
また、ボクサーパンツとブリーフの違いはある一点。
それは
●露出度
の違いである。
それが女性から気持ち悪いと思われる要因である。
つまり、女性は、以下の連想をしているのではなかろうか?
トランクス・ボクサーパンツ → 短パン → スポーツ性 清潔感 精悍さ
ブリーフ → 露出 → 雌性 → ホモ
つまり、「もっこり」的なやらしさよりむしろ、男性が女性に近いことを「気持ち悪い」と捉えているのである。
となると、合点がいく。
女性はブリーフに対して、「女性っぽさ」を、トランクスに「男性っぽさ」を見ているのではなかろうか。
つまり。
自分のこだわりを廃し、あくまで、多数の女性に受け入れられるファッションをしたいのであれば、以下のセオリーが導かれる。
男性の「セクシー」は絶対的にNGである。
いかに素肌をさらしたり、シースルーが流行ろうが、ファッション誌がユニセックスをトレンドに仕立てあげようが、あくまで女性が男性に求める魅力は
清潔さ、精悍さ。
あたりまえのようだが、重要だ。
つい、自分の好みに流されて、ホスト風、キャッチ風のファッションになってしまったり、また、眉毛を揃えるならまだしも、眉毛書いてしまうと女性的でNGだが、例えば私の手元にあるファッション誌には平気でそういうことが載っていて、これは「やりすぎ」以外の何ものでもない。
「清潔さ、精悍さ」
それは、流行、トレンドに影響を受けることなく、「女性が男性に対して求める美」であることを確信した。
以上の結論に落ちついた私は、
私は電話をした女の子の中で、「ショップの店員のともだちがいる」ということを言っていたユカリさんと一緒に、その店に向かった。
その場所は…
六本木ヒルズ
六本木ヒルズ
六本木ヒルズ
HUGO BOSSでミズノンノは以下のパンツを購入した。
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pRICE :5500 |
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pRICE :5500 |
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pRICE :7350 |
大多数の女性に受け入れられるファッションは、あくまで清潔、精悍、である。
男性の「セクシー」は絶対的にNG。
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次回、
最高のパンツを手に入れ、意気揚々と帰宅しようとするミズノンノに魔の手が!
こうご期待!